どろ団子合戦

こうべ森のようちえん そとはうち

日々の一コマ。


この日は、新しい仲間が。
お互い気になりつつ、微妙な緊張感を持ちながらのスタートになりました。


雨上がりの金星台には、泥団子にぴったりの水加減のどろがありました。

まんまるに丸めた泥団子を握りしめたAくん。
野球選手のように遠くに放り投げます。

はじめは、空に向かって投げていたのですが、気づけば3人で投げ合っています。手加減なしの本気。
中には3歳のBくんの姿も。
途中から、よく狙われてた。

そして、Bくんの顔に泥団子が命中し。涙。

自分より小さい子泣かせてしまったと、
大きいこたちは、少しドキドキして、
Bくんの顔についた泥を払います。


しばらく泣いて、落ち着いたBくん。
顔を洗って気分を取り戻して、
また3人で遊ぶ。

もう泥を小さなBくんに向かっては本気で投げていませんでした。

バッタをとり、斜面を駆け上がり、駆け下り。
キラキラ、コロコロと、笑い声が響いていました。
帰り道、この日から参加したAくんは母さんに
自分から「友だちできた」
と話したそうです。
一日の初めには微妙な距離感だった子どもたちは、この本気の遊びで友だちに。


今回の出来事で、子どもたちは何を学んだのでしょう?
泥団子を投げるとたのしい
小さい子に泥を当てたら泣いた
自分の方が相手より強いかもしれない
おもいきりあそんだら友だちになれた
友だちといるのはたのしい
どうやったらお互いたのしめるかな

わたしが推測するのはこんな感じのことですが、本当に残っているのは彼らの心の中なのでわかりません。
わたしには想像することしかできません。



どろ団子合戦の間、わたしは内心大人の目線で

目に砂が入ったりしないかな。
弱いものいじめになってないかな?
これは伝えるべき?
でも小さい子も笑って投げてるな
本当に遊んでいるな。
どの距離で関わるのがいいかな。

といろいろと考えていました。


結局、このときはこどもと一緒にどろ団子合戦しながら様子をみていました。

子どもが扱いきれないトラブルは防ぎたい。でも、子どもの成長の機会となるトラブルは取ってしまわずに味わってほしい。

言葉で言うのは簡単なんだけど、カッコつけてるだけな感じで、時と場合によるこれらのさじかげんに毎回悩みます。
これでよかったかなーと考える日々です。
たくさん失敗して反省する日々です。

そして、その時だけで終わらず、変化している子どもたちの姿にハッとします。
教えてもらっているのは私の方です。

子どものことをわかったつもりにならないで、一緒にいたいな。

仲間が増えるといろんな子ども同士の関係性がみえて、とても面白い^ - ^


(保育士 ひさも)

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