4月のようちえん組

今年からはじめたようちえん組。

毎日、毎日、そとへ出かけました。

思ったことと、感じたことを書いていきます。

まず、親として。

5歳の女の子と、6月で3歳になる2歳の男の子です。

5歳の子はわがままなお姫様ですので、リュックを自分で持てるのか心配。

2歳の子はそとでの活動が5時間ですので体力的に心配ですし、生活面で未熟ですので自分でできるかが心配。

普通に親としての心配はありました。

親子組とは違う空気があるからでしょうか、二人とも初日からリュックを二人とも一日中持ってくれました。お弁当、水筒、着替えが入って重いのに!

2歳の子が出来るのか心配だった1番の難関、お弁当の準備と片付けはすんなりではないですが、自分でやろうと頑張ってなんとか出来ています。

出来ない時は5歳の子が助けたり、「手伝って」って言ってもいいんだよって伝えていたら、少しづつ言えるようになってきています。

自然の中で夢中になって遊ぶので、5時間はあっという間。

体力面で心配していましたが問題なく過ごせています。

帰ってきてからはお風呂にすぐに入って、洗濯機を回して、疲れたからお昼寝をしてと、何気に規則正しい生活リズムがついてきたように思えます。これは嬉しい効果かも。

長靴の良さも実感しました。

汚れたら、すぐ洗えて、すぐ乾きます。

翌日すぐに使えていいです。

そして保育者として。

毎日、わざわざ普通とは違うことをする意味、自然の中に出て行く意味って何だろうと考えながら過ごしていました。

はじめはそとは気持ちいいなぁと思っていました。

何日か経つと、鳥や虫、生き物たちと比べて、何にも出来ないなぁ、と自分の無力さを感じてきました。

鳥のように空を飛べないし、虫やトカゲのように上手に木登りだって出来ない、虫とは違って高い場所から落ちたら怪我をする弱い体を持っているし、外敵から身を守ることだって出来ないから、イノシシと戦ってもかなわないし。

そんなことは頭ではわかっていたことで当たり前のことかもしれませんが、ひしひしと実感しました。

無力感を実感してから、空気や音、何気ない動きにとても敏感になりました。

身を守ることって、早く察知して早く逃げたり、動かないで過ぎるのを待つとか、手段が限られています。

安全が確保できてない環境だからこそ、自分の身は自分で守る意識、危険を察知する能力が鍛えられるんだなぁと実感中です。

森の中、遊具も何もないところで5時間過ごすのが上手になってきました。

今の季節、その時の天気、場所の状態、本人の気分や体調、全てが少しづつ毎日違います。

前の日は泥遊びができたのに、今日は乾いてできないね、何でだろうねぇと一緒に不思議を楽しんでいます。

楽しいことを夢中になって遊んでいると、本人が持っている課題をやすやすとクリアして行く場面にも出会えました。

5歳の子は水に濡れたり、汚れたり、虫とか生き物は怖くて嫌。

おたまじゃくしと出会ってから一変。

「かわいい、かわいい」と素手で掴み、手のひらに乗せ「かわいい」と愛おしそうにしています。「もう水に濡れても平気」と言って、どんどん池に手を入れて捕まえます。

大人がどれだけ言ってもできなかったことを、おたまじゃくしは越えさせてくれました。

おたまじゃくしは偉大な先生です。

そんなことを思ったら、そもそも保育者って必要なのか?

そんなことまで考えてしまいます。

保育者の役割ってなんだろう?

こどもたちが自分のこころで感じようとしていること、感動したり、こころを震わせる瞬間を、のびのびと味わえるように、どれだけ邪魔しないで見守れるのか、そしてそれがどういう意味を持つのか、ということを課題として安全には注意して見守りに徹していきたいと思います。


4月にしたこと

おさんぽ

泥遊び

地面に足跡たくさんつけて線路みたいにして追いかけっこ

探検

コシアブラとよもぎの天ぷら作り

おたまじゃくし

虫の赤ちゃん、バッタ、玉虫、ななふし、亀の赤ちゃん、いろいろ

そしてフンデフェンガーさん、ありがとう。

毎日絵本を用意して読んでくれるひさもちゃん、ありがとう。

としちゃん

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